大きめで、滑り止め一体型のタロットクロスが欲しくて、自分で作ってみることにしました。
裁縫が苦手なのに作れるのか?作り方は?
大きめが欲しいとはどのくらいのサイズなのか?
滑り止め生地の使い心地はどうなのか?
実際に試行錯誤しながら、タロットクロスを制作した様子をお届けします。
タロットクロスを手作りする最大のメリットは自分の好きに作れるということ!
制作したタロットクロスの使い心地や、かかった費用などもご紹介します。
目次
タロットクロス自作のきっかけは「タロットクロスが滑るから」
タロットクロスを手作りしようと思ったきっかけは、「購入したタロットクロスが滑るから」です。
はじめてタロットクロスを使用した時は、クロスがなかった時に比べてタロットカードがシャッフルしやすくなったと感じました。
しかし、その後「タロットクロス自体が滑る」という事に気づいたのです。
「タロットクロス滑る問題」の解決法は下記4つ。
- 滑り止め付きタロットクロスを購入する
- 100均の滑り止めシートをタロットクロスの下に敷く
- タロットクロスを自作する
- オーダーメイドで作ってもらう
最初から滑り止め付きタロットクロスを購入していれば良かったのですが、当時はタロットクロス自体が滑るというのを知りませんでした。
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これからタロットクロスを買う方には、最初から滑り止め付きを購入するのがおススメです。
私が最初に購入したのは、65㎝×65㎝の滑り止めがついていないタロットクロス。
もったいないしこれしか持っていなかったので、下に100均の滑り止めシートを敷いて使っていました。
この方法は滑り止め効果は抜群なのですが、クロスと滑り止めシートを2枚敷いたり片付けたりしなくてはなりません。
そこで滑り止め一体型のクロスが欲しくなり、ネットで探しました。
しかし、なかなか条件に合うものが見つからず、「自分で作ったらいいのでは?」と考えるように。
自分の好きな布でタロットクロスを作れたらタロットがもっと楽しくなりそう!という期待もありました。
タロットクロスの材料が売ってる場所
タロットクロスの材料は、手芸用品店で購入できます。
ネットでも実店舗でも良いのですが、今回は両方利用しました。
ネットで購入するメリット
- 店舗へ足を運ばず、少ない労力で購入できる
- 品揃えが実店舗より豊富だった(田舎だからかもしれません。都会の店舗は品揃え豊富かも)
- 目的や希望など、条件から選択肢を絞りやすい
実店舗で購入するメリット
- 手触りや実際の大きさや厚みを直に確認できる
- 実物を目の前にするので直感が働きやすい
- ネット購入と比べて、色や質感の誤認識が圧倒的に少ない(届いたらこれちょっと違った、ということがない)
今回は、下記のネットで購入した生地を使用しました。
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( コットン ) シンプルクロス2種類 【 商用利用可 】(チャコール) | 110㎝×90㎝ | 1,500円 |
( 特殊生地 )パステル滑り止め 5種類 (イエロー) | 110㎝×90㎝ | 1,100円 |
アイロン両面接着シート【 92cm幅 1m単位オーダーカット】 アイロン両面接着芯 接着芯 ≪5mまでメール便OK≫ | 92㎝×2m | 1,276円 |
送料 | 510円 |
※上記は2021年11月時点での購入価格です。
2023年1月時点では、【広告】アイロン両面接着シート【 92cm幅 1m単位オーダーカット】 アイロン両面接着芯 接着芯 ≪5mまでメール便OK≫ は商品単価が700円になっていました。購入の際はご注意ください。
滑り止め生地は、「祝福」を意味する黄色をチョイス(派手な裏地が個人的に好みという理由もあり)。
最寄りの実店舗には滑り止め生地がなかったのですが、素敵なベロア生地との出会いがありました。
ただ、ベロア生地と滑り止め生地を組み合わせるのが初心者には難しかったためこの組み合わせは断念。
クラッシュベロアも滑り止め生地も素人には取り扱いが難しい生地です。
この組み合わせはハンドメイドが得意な方に相談した方が良いと思います。
また、今回はタッセルや縁取りテープなどの装飾もなし!
シンプルイズベストなタロットクロスを制作することに決めました。
タロットクロスのサイズはどれくらいあれば良い?
タロットクロスを手作りするにしても、サイズはどれくらいが良いのでしょう?
今まで使っていたタロットクロスは65㎝×65㎝でした。
ネット検索でいちばん良く出てくるので、メジャーなサイズなのだと思います。
確かにタロット占いをするのに大きな問題はありませんでした。
ただ、私はとにかくでっかいタロットクロスが欲しかったんです。
タロットを78枚並べて眺めたり、ウォッシャブルシャッフルをもっとのびのびとダイナミックにやりたいという理由からです。
手持ちのタロットのサイズから計算すると、フルデッキの78枚を並べるのに必要なサイズは、96㎝×75㎝。
でもこれだと自宅のテーブルに対して大きすぎます。
縫い代を4㎝足して考えると、購入した布では横幅が足りないという問題も。
ということで、テーブルに敷ける範囲でギリギリまで大きく作ろうと考えました。
そして出た結論は、仕上がりのサイズが80×80㎝。
作るサイズが決まり材料も揃ったので、次はクロスの作り方を考えます。
タロットクロスの作り方
この章では、タロットクロスの作り方や費用、完成品の使用感を順にご紹介します。
作り方を調べる過程で、twitterである方に助ていただきました。ありがとうございます!
今回、マイカレンダー2020年秋号に載っていたタロットクロスの作り方を参考にしましたが、裏地に滑り止め生地を使用したため雑誌に掲載されていた作り方とは異なる方法で制作しました。
試行錯誤しながら、下記の手順で作りました。
- 生地を裁断(表地の方が一回り大きくなるように)
- 表地のまわり4辺にアイロンで折り目を付ける
- 表地の四角を額縁縫いで処理
- 表地と裏地を両面接着シートで仮止め
- 周りをぐるっと縫う
工程4では、滑り止め生地の滑り止めが溶けないように当て布をして低温でアイロンをかけました。
本来、滑り止め生地はアイロンがけをしてはいけないのですが、表地と裏地を仮止めする方法が他に思いつかず、仕方なくこの対応をとりました。
自作タロットクロスの材料と費用
今回手作りしたタロットクロスの材料はこちら。
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( コットン ) シンプルクロス2種類 【 商用利用可 】(チャコール) | 110㎝×90㎝ | 1,500円 |
( 特殊生地 )パステル滑り止め 5種類 (イエロー) | 110㎝×90㎝ | 1,100円 |
アイロン両面接着シート【 92cm幅 1m単位オーダーカット】 アイロン両面接着芯 接着芯 ≪5mまでメール便OK≫ | 92㎝×2m | 1,276円 |
送料 | 510円 |
送料なども合わせて4,536円(税込)でした。
※上記は2021年11月時点での購入価格です。
2023年1月時点では、【広告】アイロン両面接着シート【 92cm幅 1m単位オーダーカット】 アイロン両面接着芯 接着芯 ≪5mまでメール便OK≫ は商品単価が700円になっていました。購入の際はご注意ください。
ネットだと「〇㎝から購入できる」というように、最低注文数が決まっていたので、多めに生地を購入しました。
実際に使ったのは88㎝×88㎝(裏地と両面接着シートは80㎝×80㎝)なのでクロスを1枚制作するのにかかった費用は大体3,000円です。
※糸は自宅にあったので計算に入れていません。
表地はタロットの絵柄が見やすく、地味過ぎない生地を探しました。
裏地は、滑り止め生地であることが今回の絶対条件!
滑り止め生地を探す中で、この生地を発見して即決!
滑り止め生地には珍しいカワイイ色が決め手でした。
タロットで「祝福」「幸運」を表す色ということで黄色を選びましたが、( 特殊生地 )パステル滑り止め は黄色の他、ピーチ、ブルー、ホワイト、ベージュもあります。
今回購入した生地がとにかく気に入ってます。
自作タロットクロス制作過程と所要時間
この章では実際の制作過程を写真とともにご紹介します。
それぞれの工程で時間も計りました。
制作時間については、個人差がかなりありますが参考までにどうぞ!
1.生地を裁断(表地の方が一回り大きくなるように)
生地の裁断が一番緊張し、慎重になった作業かもしれません。
表地は、出来上がりサイズに縫い代をプラスしたサイズ(88㎝×88㎝)でカット。
裏地は出来上がりサイズの80㎝×80㎝。
チャコペンで目印をつけてから裁ちバサミでチョキチョキと。
表地と裏地の裁断にかかった時間はおよそ1時間でした。
2.表地のまわり4辺にアイロンで折り目を付ける
次の工程で額縁縫いをするので、 YouTube で予習した通り、1㎝と3㎝のところにアイロンで折り目を付けました。
3.表地の四角を額縁縫いで処理
額縁縫いはYouTubeで動画をいくつも観て、予習して臨みました。今回苦労したポイントのひとつです。
動画予習だけでは不安があったため、不要な布で予行練習をしてから本番へ。
そのかいあって、なんとか形になりました。
画像のように処理した部分を裏返すと額縁縫いになります。
工程2と3で、1時間程度かかりました。
4.表地と裏地をアイロン両面接着シートで仮止め
表地の裏側にカットしたアイロン両面接着シートを乗せてアイロンで圧迫していきます。
アイロン両面接着シートをカットして、表地の裏側に乗せ、アイロンで押し付けるので1時間ほどかかりました。
アイロン接着シートをサイズ通りにカットするのと、使用方法の確認に少し苦戦して時間がかかってしまいました。
次に、アイロン両面接着シートの剥離紙をはがし、滑り止め生地を乗せます。
直接滑り止め生地にアイロンをかけると、滑り止めのプチプチ部分が溶けてしまうので上から当て布をし、軽めにアイロンをかけました。
本来、滑り止め生地にアイロンはNG。
しかし今回は、滑り止め生地をどうしても使いたいということで、当て布をして軽めのアイロンで表地と裏地を仮止めするという苦肉の策で乗り切りました。
滑り止め生地を接着するのにかかった時間は30分程度。
表地・両面接着シート・裏地を重ねて仮止めできたら裏地に表地の折り目をかぶせるようにします。
これで、表地・両面接着シート・裏地の3枚が仮止めできました。
5.周りをぐるっと縫う
最後に、表地につけた折り目4辺を縫います。
ただ直線を4辺縫うだけなのですが、まっすぐ綺麗に縫うのが難しかったです。
周りを縫う工程では、あまりにも縫い目が曲がってしまいやり直した時間も含め、40分程度かかっています。
そんなこんなで、やっとやっと…
完成~!!うれしー!
すべての工程でかかった時間をまとめると、タロットクロスの制作時間は4時間10分でした。
制作するクロスの大きさにもよりますが、裁縫が得意な方はもっと短時間でできると思います。
自作タロットクロスの使い心地
【広告】 ( 特殊生地 )滑り止め がしっかり効いていて、シャッフルしてもクロスがズレません。
生地が届いた時、「滑り止め機能がちょっと頼りなさそう」とか思ってすいませんでした。
表地のコットンもいい感じ。カードが滑りすぎて飛んでいくほどでもなく、適度に滑るのでシャッフルがしやすいです。
(ちなみに、シャッフルしたタロットカードは耐久性バツグンのプラスチックタロットカード。プラスチックタロットカードの使い心地などをレビューした記事はこちらからどうぞ)
何より、滑り止めシートをいちいち敷かなくていいのはすごくラク!
今回どうしても滑り止め付きタロットクロスを作りたかったので、なんとか形になった瞬間は、達成感がすごかったです。
そして、自分で選んだ布だから気分も上がります。
まとめ
今回は、裁縫苦手なタロット初心者がタロットクロス(滑り止め付き)を作る様子をお届けしました。
実際にタロットクロスを自作してみて感じたことなどをまとめます。
- 自作だと愛着が沸く
- 滑り止め生地とベロア生地は、素人には扱いが難しい
- アイロン両面接着シートで表地と裏地を仮止めすると作りやすい
- 今回の材料で作ると洗濯はできない
- トータルの制作時間は4時間10分
ハンドメイド作家さんにお願いしたい。
滑り止め付きタロットクロスを、さまざまなデザインと大きさで展開してください。
需要あると思います(たぶん)。
(あと、今回使用しなかったシルバーのクラッシュベロアでクロスを作って下さるハンドメイド作家さんがいらしたらぜひ紹介してください。)
以上です!読んでくださってありがとうございました!
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