タロットカード占いを続けるうちにオラクルカードやルノルマンカードの存在を知り、それぞれのカードの特徴や使い方など、違いが気になってきました。
「タロットカード」「ルノルマンカード」「オラクルカード」で占えることも変わってくるのでしょうか。
今回は実際に3つのカードを手に取ってみた感触やそれぞれのカードについて調べたことをまとめました。
「カード占いを始めたいけどどのカードがいいのかな」と思っている方
「オラクルカードからカード占いを始めたけど他のカードと何が違うのか気になる」という方にもぜひ読んでいただきたい記事です。
目次
タロット、オラクルカード、ルノルマンカードの違いと共通点
カード占いの種類
そもそもカード占いには、今回調べた3種類以外にもトランプやルーン占いで使うルーンカード、ジオマンシーカードなどがあります。
まずは、最初に出会ってピンときたカードを使ってみたら良いと思います。
カードを占う内容で使い分けたり組み合わせたりしている方もいますので、最初に出会ったカード占いに慣れてきたら他のカード占いを取り入れるのも良いでしょう。
ただ、今回調べた3種類については、どのカードもそれぞれ単体で成立しているので、無理に組み合わせる必要はありません。
今回は、カード占いの中でもメジャーなタロットカード・オラクルカード・ルノルマンカードについて紹介していきます。
タロット、オラクルカード、ルノルマンカードの違いと共通点
タロット、オラクル、ルノルマンそれぞれのカードについて、カードの構成や枚数、成り立ちなどを以下に挙げます。
3つのカードの特徴や違い、共通点をみていきましょう。
①タロットカード
- 大アルカナ22枚、小アルカナ56枚の計78枚
- ウエイト版には全てのカードに絵柄あり
- 1枚のカードに複数のシンボルが描かれている
- 基本的には全てのカードをシャッフルして目的に合ったスプレッド(展開法)で行う(大アルカナだけで占うなども可能)
- 占いに多用されるようになったのは18世紀ごろのフランス
②オラクルカード
- 枚数・絵柄ともに決まった構成はない
- デザインやコンセプトは制作者の世界観や意図がベースになる
- 出版は1970年代からといわれる
- 決まった使い方、展開法はない
- ガイドブックが付いていることが多く引いたカードについてのページを読む
③ルノルマンカード
- プチルノルマンは36枚、グランルノルマンは54枚からなる
- プチルノルマンには、1枚にひとつのシンボルが描かれている
- 描かれるシンボルは決まっている
- 18世紀に活躍した占い師マドモアゼル・ルノルマンにあやかって名づけられたカード
- 展開法はさまざまあるが、36枚すべてを使用する展開法があるのが特徴
3つのカードは、同じことを占える場合があります。
例えば、タロットとルノルマンでは、1枚引きという展開法がありますし、アドバイスを引く場合にはタロットでもオラクルカードでもできます。
タロットカードとルノルマンカードには、シンボルが同じだったり展開法が似ていたりと共通点も多いですね。
メッセージの具体性やシンボルの意味は違うので、次章以降それぞれのカードについてもう少し詳しく解説します。
初心者におすすめのカードはどれなのか
初心者におススメのカード占いはどれか、と聞かれたら「絶対これ!」という答えはありません。しいて言えば「最初に出会ってピンときたのをやってみたら良い」です。
オラクルカードはガイドブックが付いているので初心者向け、ルノルマンカードは絵柄がシンプルなので初心者向け、タロットカードは初心者向けなどと言われますが、「結局どれなの?」と思ったので実際に触ってみました。
私はタロットカードを使っている期間が一番長いのですが、オラクルカードもルノルマンカードもそれぞれ奥深さがあり、使う人との相性もあるので「初心者はこれよ!」と断言するのは難しいのが正直なところです。
カード占いの種類ではなく、カードデッキの種類で初心者におススメするなら、
タロットカードの場合はウェイト版、ルノルマンカードなら最初はプチルノルマン(36枚で構成されているもの)が良いです。
ウェイト版タロットカードもプチルノルマンも、スタンダードな構成で解説書やオンライン講座が数多くあるというのが、おススメする理由。
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タロット・オラクルカード占いのオンラインレッスンをチェック! >初心者にはカード付属の解説書だけでは不十分です。
「もっとカードについて知りたい」「解釈を広げたい」「展開法について詳しく知りたい」と思ったときに、書籍や講座の選択肢は多い方が良いですよね。
オラクルカードに関しては「ガイドブック付きで、自分が気に入ったもの」を選ぶのが良いでしょう。
タロットカードとは
タロットカードの概要と特徴
タロットカードは、大アルカナ22枚、小アルカナ56枚の計78枚で構成されています。
タロットカードにはウエイト版とマルセイユ版があり、すべてのカードに絵柄があり広く一般的に使われているのはウエイト版です。
はじめから占いに使われていたのではなく、ゲーム用のカードが起源とされています。
18世紀ごろから占いに用いられるようになりました。
タロットカードの歴史や特徴についてはこちらの記事もどうぞ
タロットカードの特徴は以下です。
- 1枚にいくつものシンボルが描かれている。
- 様々な解釈ができる。読み方も比較的自由。
- 展開法(スプレッド)がたくさんある。
- 星座やなにかと紐づけて読むやり方もある。
1枚のカードにいくつものシンボルが描かれているため、読み方のバリエーションが広いです。
小アルカナは、「カップ・ワンド・ソード・ペンタクル」の4つのスートに分かれており、それぞれエースから10まで番号がふられています。これはものごとの始まりから終わりを表しています。
番号のほか、それぞれのスートに「ペイジ・ナイト・クイーン・キング」という人物を描いたカードが存在します。
タロットカードは、正位置・逆位置で意味合いが変わってくる点が大きな特徴です。
タロットカードの使い方
タロット占いには、「スプレッド」といわれる展開法がたくさんあります。
ワンオラクル(1枚引き)やツーオラクル、ホースシューやケルト十字など。
スプレッドは、占う内容によって使い分けます。
大アルカナ22枚のみを使って占うこともできますし、カードを展開してリーディングしていく途中で補足カードを引くという使い方も可能。
タロットカードを使う際は、クロスを敷いてその上でシャッフルしたり、トランプのように手で持ってシャッフルしたりします。
カードの混ぜ方、引き方にもバリエーションがあり、決まったやり方はないようです。
基本的な使い方はあるものの、占い方に厳密な決まりはなく、比較的自由な使い方ができるのがタロットカードです。
タロットカードで占えること
タロットカードで占えることは多岐にわたりますが、うつろいでいく事象について占うことが得意です。
以下に、占えることの例を挙げてみました。
- 1週間、3か月先までの運気(比較的短期)
- 相手の気持ち(恋愛や人間関係)
- 仕事運や金運
- 今日の運勢
- 現状と対策
- アドバイス
- イエス・ノー
人の生死や受験結果などは占えません。
タロットカードは、現在や未来の状況を知ることができたり、読み方によってその時自分が必要としているメッセージや具体的なアドバイスを受け取ることもできます。
1枚のカードにシンボルが複数描かれているため、読み方に幅を持たせることもできるカードで、さまざまな解釈ができます。それゆえ、難しいと感じることもあります。リーディングには経験や訓練が必要かもしれません。
カードを展開してみて、「えっどういうこと!?」ってなる時もあります(笑)
そういう時は補足カードを引けるのもタロットカードのいいところ。
タロット占いでは、具体的に質問するのがポイントです。
ルノルマンカードとは
ルノルマンカードの概要と特徴
ルノルマンカードの「ルノルマン」とは、人物の名前です。
ただし、ルノルマンさんがルノルマンカードを作ったのではありません。
マドモアゼル・ルノルマンはパリの有名な占い師で、フランス革命からナポレオンの時代に大活躍しました。
彼女は占いにトランプ札を使っていたため、それにあやかって作られたのがルノルマンカードです。
シンボルの他にトランプの絵柄が付いているスタンダードなルノルマンカードはオウルシリーズと呼ばれており、広く使われています(画像にあるレッドオウルはトランプの絵柄でなく詩が書いてあります)。
ルノルマンカードは36枚と54枚タイプがあり、より一般的なのは36枚のプチ・ルノルマン。
カードに描かれるシンボルが決まっている点はタロットと共通していますが、1枚に複数のシンボルが描かれるタロットカードと違って、プチルノルマンカードではシンボルは1枚に1つです。
サイズはタロットより小さく、逆位置はありません。
タロットのようにクロスの上に広げてシャッフルしても良いですが、逆位置がないので手にもってシャッフルする方が使いやすいです。
サイズが小さいので手に持ってトランプのようにシャッフルできます。
ルノルマンカードでは、36枚すべてを使用する「グラン・タブロー」という展開法があります。
すべてのカードを使用する展開法はタロットとオラクルにはないため、ルノルマンカードの大きな特徴といえます。
ルノルマンカードの使い方
占いたい事によって展開法を使い分ける点はタロットと共通ですが、大きく違うのは、「象徴カード」の存在でしょう。
象徴カードとは「28 紳士」「29 淑女」のことです。
「28 紳士」は男性の相談者を、「29 淑女」は女性の相談者を表しており、相談者が男性なら「28 紳士」、女性なら「29 淑女」を先に取り分けておきます。
象徴カードを取り分けてから、カードをシャッフルします。
ルノルマンカードはカードに正位置・逆位置がないので、手に持ってトランプの要領でシャッフルすれば大丈夫です。
ルノルマンカードで占えること
ルノルマンカードで占える主なことがらは以下です。
- 仕事
- 全体運
- 恋愛
- 結婚
- 人生
- 本心
- 転機
タロットと同じように展開法も複数あり、過去・現在・未来を占うこともできます。
ルノルマンカードに描かれるシンボルは現実世界に存在するもので、提示されるアドバイスや予言も具体的かつ現実的。
カード購入時についてくる解説書だけではかなり限定的な解釈になる印象で、2枚以上のカードを組み合わせて読むこともできませんでした。
もう少しルノルマンカードと仲良くなりたかったので、書籍を購入。
以下の書籍は、ルノルマンカードも付いていました。(「28 紳士」「29 淑女」が2枚ずつ入っているのが珍しいですが、その理由はぜひ書籍で確かめてみてください。)
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やはり、書籍を参考にすると解釈の幅が広がります。
基礎を学ぶためにも書籍を参考にしたり、講座を受けるのが良いですね。
カードの組み合わせで解釈が変わることも
ルノルマンカードは出てきた複数のカードを繋げて読むので、カードの組み合わせにより解釈が変わってきます。
たとえば「27 手紙」のカードは、誰かからのメッセージを表します。
「24 ハート」と組み合わせると“ラブレター”と読めますし、「8 棺」と繋げて読むと“遺書”と解釈することもできるのです。
ルノルマンカードにはタロットカードと同じシンボルが存在します。「塔」「太陽」「月」のカードです。
シンボルは同じでも、ルノルマンとタロットでは意味が違うので、もしルノルマンカードとタロットカードを組み合わせて占う場合は注意しましょう。
オラクルカードとは
オラクルカードの概要と特徴
オラクルカードとは、「神託を受け取るカード」という意味です。
オラクルカードには形式や構成の決まりがなく、デザインもコンセプトも実にさまざま!
カードの枚数は、30~50枚程度のデッキが多いですが、これも決まった数はありません。
多くのオラクルカードにはガイドブックが付いている点が、タロットカード、ルノルマンカードと違うところです。
私が唯一持っているオラクルカード「ヨギックパス」は、正位置・逆位置がある珍しいオラクルカードです。
ガイドブックの内容はやや抽象的な部分もありますが、デザインが本当に素敵でヨガ好きな方やインド神話、アーユルヴェーダに興味がある方にはぜひおススメしたいオラクルカードです。
もっとシンプルなメッセージをくれるオラクルカードもあるので、これからオラクルカードを選ぶ方はぜひ直感を働かせてみてくださいね。
「なんか気になる」「これ好き!」など、自分の気持ちに素直に従ってみてください。
オラクルカードの使い方
オラクルカードをシャッフル、カットする場合はクロスの上に広げて混ぜても良いですし、トランプのように手に持ってシャッフルしてもOKです。
オラクルカードは大きさもバラバラなので、やりやすい方法でシャッフルすれば良いでしょう。
多くのオラクルカードには、ガイドブックが付いているので、引いたカードのページを読みます。カード自体にメッセージが書いてある場合はそれを読みます。
カードによっては、デザインや絵柄から直感でリーディングするのも良いでしょう。
オラクルカードで占えること
オラクルカードで占えることは、タロットやルノルマンカードと違って「アドバイス」一択かと思います。
過去や未来を占う展開法もありませんし、占うというよりも、その時の自分に必要なメッセージを受け取るためのツールというのがしっくりきます。
自分の気持ちや今後の行動指針を、オラクルカードのメッセージを通して見つめ直し決めていくというイメージです。
タロットカードと組み合わせて、オラクルカードも引くやり方はよく見られますし過去や未来の状態がどうかをオラクルカードでみていく方もいらっしゃいますが、オラクルカード=神託を受け取るカードという意味から考えると、メッセージを受け取るために利用するのがオラクルカードのシンプルな占い方かな、と思います。
まとめ
タロット占いを始めてから、オラクルカードやルノルマンカードの存在を知りました。
オラクルやルノルマンがタロットとどう違うのか気になっていたので、今回は学んだ内容やカードを触ってみた感想をまとめました。
- タロットカードとルノルマンカードは、シンボルが同じカードがあるが意味は違う
- タロットはやや抽象的、ルノルマンカードの意味は具体的
- タロット、ルノルマン、オラクルで占えることは、共通している場合もある
- オラクルカードは、占うというよりはメッセージを受け取るツールである
- タロットカードとルノルマンカードの絵柄は基本的には決まったシンボルがあるが、現在は様々なデザインのカードがある
初心者にはこのカード!と断言はできませんが、最初に出会ったカード占いや直観で選んだカードをまず楽しんでみてはいかがでしょうか。
その後は、カードを組み合わせるもよし、ひとつのカードを深めて使っていくもよし!
それぞれのカードに得意な分野はあるにしろ、優劣はありません。
どのカードにもいえるのは、カードのメッセージを素直に受け止め、生活に生かすのが大切だということですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。